I'm at Blue Note Tokyo with the trio of legendary Jack Dejohnnette, Matthew Garrison and Ravi Coltrane.


...It's been 17 years since I came here for the first time in my life.

The building of BNT was just before its renovation at that time, so the hall was smaller and much more dirtier but was still cozy.

I was 18 y.o. then, knowing almost nothing about the music. With some kind of eagearness to absorb anything I could, I was one of the ordinary music freaks, like KIDS were always so.



I just wonder; do I still have the fever?


The curtain soon will rise and now my heart starts beating faster. I know the answer is still the same here.

E46のこと[雑感]

2013年の5月から所有していたBMW320iを,車検が来る年末に手放した.本当は妻の運転練習のために買ったのだが,結局「妻は運転に向いていない」という結論になり,事故を起こす前に,と練習自体も中止になってしまった.だから,所有期間中の走行距離は100%僕の運転によるものだ.短い所有期間ではあったけれど,半年ほどの間に5000km以上走り,その素性はそれなりに理解したつもりだ.

いかにも車らしい形をしたこの銀色のセダンは,BMWの中では普及価格帯と言ってよい.だけれどどうだろう,この車にはなんともいえない存在感のようなものがあった.

10年落ちとは思えないぴかぴかのドアを開けて,ポジションの取りやすいドライバーズシートに乗り込む.キーをひねると,イグニッションに続いて,無骨でいながらどこか澄んだような不思議な音がするエグゾーストが聞こえてくる.

M54B22エンジンは,ごく低速のトルクが無い.けれども,走り出してしまえば常にアクセルの一歩先を行くような,独特のダイレクトさのある吹け上がりを見せた.ETCゲートで減速したあとに1速から2速そして3速と繋げながら加速していくそのさまは,「これがクルマってもんだよ!これがBMWさ!」と言われているような気すらしてくるのだ.そこには走りのリアリティがあった.

ハンドルも最初は重くて無骨だが,高速域になると次第にその素性を現す.ミッションもこの時代のものとしては十分な性能だ.ボディの剛性もこの時代のものとしてはかなり良いほうだし,安全性だって現代においてもギリギリ及第点を与えられるくらいの性能がある.同時代のメルセデスより良いくらいだ(もちろんその後メルセデスも改善する).


      • -

一言でいえば,E46の320iは「オトコの道具」だ.しっかり走ることに必要なもの以外は,ほとんど余計なものは付いていない.標準のオーディオの音質は信じられないほど劣悪だが,むしろそれすらもエンジン音の独特なトーンに耳を傾けさせるための噛ませ犬とすら思えてくるほどだ.


はじめて買ったクルマがオープンカーだった自分は,車の基本をないがしろにしていたと言えなくもない.そうした自分は,この車によってはじめて「基本」というものを教えられたような気がするのだ.ラグジュアリーではない,かといってとびきりスポーツというわけでもない.中庸のスポーティセダンのありかたを,手取り足取り教えてくれるような存在となったのだ.

手元に不動のエースがあるために,二台を維持できない我が家から320iは去っていった.けれども,カブリオレが無ければあと5年くらいはゆうに乗れたと思う.それも,やむを得ずとかではなく,「ああ自分はまともなクルマに乗っているなあ」という満足を得ながら,だ.維持費はかかったかもしれないが,おそらくそれなりの出費を覚悟しても維持しただろうとも思う.

まあそんなことを言っても,実際にはろくにメンテもしなかったし,オイルすら変えなかった.サーキットや山にも連れて行ってやれなかったし,帰省にも使わなかった.ちょうど家をたてることになっていろいろお金がかかるとか,まあいろいろなタイミングが悪かったというのも確かに大きかったけれど.


      • -

この320iは,中古車の相場としては,どんなにキレイでも3-40万円くらいだ.プロが買い付けるようなオートオークションでも,評価4を超えるようないわゆる「バリモン」の固体ですら30万円台で売られている.二世代以上前のBMWはそもそも値段が付かない.Mスポーツじゃないとさらに値段が付かない.実際に,自分が買ったのも似たような値段で,売ったのも似たような値段だった.

買ったときはあまりに安かったのでありがたかったが,売ったときは知ってはいたもののあまりに安いから,合理的に考えて自分は一円も損はしなかったにもかかわらず,僕はなんだか悲しくなってしまった.

「なんでこんなにまともできれいでよく走る車がこんな値段なんだ……」

スポーツセダンのワールドスタンダードとして,時代の先頭を走った車なのだ.それも,誰にでも愛されるような愛想の良い八方美人などではなく,コイツにしかない独自の世界観,固有の声のようなものを持っていた.立派な車なのだ.それが,こんな値段でやりとりされるなんて,やりきれない.


      • -

壊れるとか維持費が高いからとかいろいろ理由はあると思う.でも残念ではあるが,ようするに結論として日本の市場ではその程度の価値しかないのだ.逆に言えば,日本の車文化はE46の320iに価値を見出すほどは熟成されてないとも言えるかもしれない.実際に,自分も維持できなかったのだから.



E46のことを考えると,今でも僕は少し悲しくなる.あいつはきっと今でもちゃんと走れるはずなのに,と.

けもの「LE KEMONO INTOXIQUE」

ANYTIME ALWAYS RECOMMEND!
控えめに言っても今年の最高傑作アルバム候補.

LE KEMONO INTOXIQUE

LE KEMONO INTOXIQUE